オペラ「マッチ売りの少女」前橋公演
このオペラは、日本版の新演出で、現在の私たちが直面している「親子の絆」がテーマになっています。
また、新しく宮殿のプリンスが登場(アレクサンドル カミンスキー)少女が眠り夢を見る場面で、束の間の幸せ、ロマンチックなダンスシーンが繰り広げられます。
アレクサンドル カミンスキーは、今をときめく「モスクワオペレッタ劇場」の人気のテノール。
今回、初来日!!しかも、贅沢にもダンスシーンのみです。
お得意のバレエを披露します。
- 作曲 ウラジミール・レービンコフ(Vladimir Rebikov / ロシア) 1903年初演
- 原作 アンデルセン「マッチ売りの少女」・ドフトエフスキー「少年とクリスマスツリー」
- 構成 全1幕3場(60分)ロシア語上演・案内役あり
- 日時 2007年1月14日(日)14:00開演
- 会場 群馬県公社総合ビル・多目的ホール
ストーリー
有名なアンデルセンの「マッチ売りの少女」のストーリーを柱に、
ドストエフスキーの「少年とクリスマスツリー」のテキストを台本としている。
舞台はクリスマスの夜、厳しいロシアの冬を背景に展開される。
音 楽
第1場は、マッチ売りの少女が直面する厳しい現実がロシア特有の憂いに
満ちた音楽で描かれ、第2場は一転、少女が束の間に宮殿に遊ぶダンスの場面が、
「子供のワルツ」と呼ばれる美しい旋律に乗って現れ、第3場は、「神が与えた試練」を乗り越え、
現世から死の世界へ向かう少女の姿が昇華された音楽で描写される。
演出
- 少女/エカテリーナ・アルチョーモヴァ(ソプラノ・サーツ記念モスクワ子供音楽劇場ソリスト)
- 母親/エレーナ・オコリシェワ(メゾソプラノ・国立ボリショイ劇場ソリスト)
- 宮殿のプリンス/アレクサンドル・カミンスキー(ダンサー・国立モスクワオペレッタ劇場アーテイスト)
- ピアニスト/ユリア・レヴ
- ピアニスト/ユリア・レヴ
主催
「ヘラルドの会・ぐんま支部」 Tel 027-321-3784
チケット問い合わせ
Tel 080-5681-6655
後援
- ロシア連邦大使館
- 前橋市商工会議所
- 上毛新聞社
- エフエム群馬
- 群馬テレビ
- パリッシュ出版
協力
特定非営利活動法人「ヘラルドの会」 代表 藤沼敦子
〒223-0053 横浜市港北区綱島西2-5-13-603
Tel&Fax 045-544-0933
e-mail: herald@jt8.so-net.ne.jp
「マッチ売りの少女」出演者プロフィール
エカテリーナ・アルチョーモワ/ソプラノ
モスクワに生まれる。
2000年、国立モスクワ音楽院付属音楽学校に入学、
オコーリシェワに師事。現在は、グネーシン音楽アカデミーでさらなる研鑽を続け、
ロシア功労芸術家ザラ・ドルハーノワ教授に師事。オペラ・デビューは、
リムスキー=コルサコフ作曲「雪娘」のタイトルロール。
2003年、モスクワ州立N.サッツ名称アカデミー子供音楽劇場(通称サッツ)の
ソリストとなり現在に至る。
オペラのレパートリーは、ヴェルディ作曲「リゴレット」のジルダ、
オッフェンバック作曲「ホフマン物語」のオリムピア、デリベ作曲「ラクメ」のタイトルロール、
グノー作曲「ロメオとジュリエット」のジュリエット、フリアルコフスキー作曲「雪の女王」のゲルダ。
2005年、サンクト・ペテルブルグの「アルレキン」フェスティヴァルにサッツ団員として参加、
第1位を受賞。
エレーナ・オコーリシェワ/メゾ・ソプラノ
1987-90年、国立モスクワ音楽院大学院に学ぶ。
東京民音コンクール入賞。
ベッリーニ・コンクール入賞。1991年よりボリショイ劇場ソリストとなる。
ボリショイ劇場オーストリア公演でムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」宿屋の女将、皇太子フョードル。
アレクセーエフ指揮ロシア放送交響楽団のアメリカ公演でヴェルディ「レクイエム」、
「アイーダ」アムネリス。
韓国公演、スペイン公演でコンサート形式によるロシアと西欧のオペラ作品。
香港公演でムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」宿屋の女将、マリーナ・ムニシェク。
プロコフィエフ「三つのオレンジへの恋」スメラルディーナ。
2005年、東京と前橋でチャイコフスキー「王女イオランタ」マルタ。
上記以外のボリショイ劇場でのレパートリーはチャイコフスキー「エフゲニィ・オネーギン」オリガ、
「スペードの女王」ポリーナ、ムソルグスキー「ホヴァンシナ」マルファ、など。
客演は、ドイツ、フランス、イタリア、など。共演指揮者は、スヴェトラーノフ、ラザレフ、
エルムレール、グラークほか。
CDは、「皇帝の花嫁」ドゥニャーシャ、「五月の夜」継母、
「フィガロの結婚」ケルビーノ、『エレーナ・オコーリシェワ ロシア・西欧のオペラ・アリアを歌う』、
「雪娘」レーリ、「大貴族夫人ヴェーラ・シェローガ」タイトルロール。
アレクサンドル・カミンスキー/ダンサー
1989年、イルクーツク演劇大学「演劇俳優科」に入学。
1993年、イルクーツク音楽劇場にダンサーとして入団。バレーのレパートリーは、
「ジゼル」のハンス、「カルメン組曲」のエスカミリオ、「天地創造」の神、
その他「くるみ割り人形」「エスメラルダ」「ピノキオ」など。
1995年、イルクーツク演劇大学「音楽俳優科」で音楽教育を受け、オペレッタ歌手となる。
オペレッタのレパートリーは、「チャールダーシュの女王」のボニー、
「伯爵家令嬢マリツァ」のジュパン、「ジプシー男爵」のオッタカル、
「ハロー・ドーリー」のバルナビ、「サヴォイの舞踏会」のセレステン、など。
2001年、モスクワ・オペレッタ劇場ソリストとなる。
レパートリーは、「チャールダーシュの女王」のボニー、「モンマルトルの菫」のアンリ、
「サーカスの女王」のプアッソン、「こうもり」の弁護士、「ホロプカ」のミトルーシ、
「マウグリ」のタバキ、など。
オレグ・ミトロファーノフ/演出家
1991年、舞台演劇大学音楽学部音楽監督科(ロシア国民栄誉芸術家クロキン教授に師事)卒業。
1990-93年、ペルミ・オペラ・バレー劇場の監督・演出家兼任。
1991-93年、ペルミ・フィルハーモニーの芸術監督。
1993-95年、モスクワ国立アカデミー・フィルハーモニー・オーケストラの支配人。
1995-96年、TPO「MSM劇団」を創立、総支配人。
1996から現在、「アマデウス音楽劇場」の創立者、支配人・芸術監督。
演出および監督作品は多数。モーツァルト「劇場支配人」「後宮からの逃走」。
トルストイ博物館の依頼によるプロコフィエフ「戦争と平和」、チャパーエフ「ハジ‐ムラート」(世界初演)、
を上演。ストラヴィンスキー「マーヴラ」、リムスキー=コルサコフ「モーツァルトとサリエリ」東京公演。
モーツァルト「ドン・ジョバンニ」など。
2004年、ラフマニノフ「アレコ」、リムスキー=コルサコフ「モーツァルトとサリエリ」東京公演。
2005年、レビコフ「マッチ売りの少女」(レビコフ「クリスマスツリー」とチャイコフスキーの
バレーによる新演出)、プロコフィエフ「醜いあひるの子」。
2005年、ロシア政府から文化賞を授与された。
平岡 貴子/案内役
桐朋学園短期大学部卒業後、桐朋学園大学音楽学部ソリストディプロマコースにて、研鑚を積む。
その後、慶應義塾大学哲学科に学び、ハイデガー、サルトル、
ヴィトゲンシュタインなどの実存哲学を研究する。
また、1996年よりサンクト・ペテルブルグにて、「ロマンス・オペラ」を中心にロシアの歴史、
文学、音楽を総合的に学ぶ。2001年より、国際交流基金助成「日本文化週間」に招聘され出演。
リガ、コペンハーン、ウィーンなど。
2005年、チャイコフスキー作曲 オペラ「イオランタ」にブリギッタ役で、ロシア国立ボリショイ劇場ソリストたちと共演。
ロマンス、ロシアオペラの研究に力を注ぐ一方、日本の叙情歌や歌曲を通じて日本文化の普及にも力を注いでいる。
ユリア・レヴ /ピアノ
1987年にサンクト・ペテルブルグ音楽院卒業。ピアノ伴奏者として数々の音楽コンクールに参加。
1990年スイスで開かれたメニューイン・サマー・アカデミーのセミナーおよびコンサートに参加。
1991年、ブラジルのリオデジャネイロで行われたピアノ伴奏コンクールでは2位に入賞。
それ以来、St.ペテルブルグにおいて、第一級のアンサンブルピアニストとして名声を馳せる。
1996年には、オペラ「マクベス」(ショスタコーヴィッチ作)のリハーサルで、マエストロ・ロストロポーヴィチのアシストを務めた。
アンサンブル・メンバーとしてスイスやフランス、日本、イギリス、エストニアなど各国をツアー。
2002年、前橋でソロリサイタルを開き好評を博す。