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9月24日(月・祝)の日本とロシア「音楽の架け橋」コンサート

「日露音楽の架け橋」 Vol.5

2018924日(月・祝) 開場:13:30  開演:14:00

皆さま、こんにちは!
「音楽の架け橋」は5回目の開催となりました。
毎年この日は、私たちにとって小さな記念日になっています。
今回のプログラムは3つの部分から構成されています。


1)日本の作家と作曲家であり、親子の間柄である芥川龍之介と芥川也寸志と彼らのロシア文学とロシア音楽に対する熱意。

①D. ショスタコーヴィチ作曲 ジャズ組曲より ワルツ

宮坂花菜 (ヴァイオリン)
ユリヤ・レヴ (ピアノ)

日本の作家である芥川龍之介(1892~1927)はロシアの文学を熟知し、彼の傑作の一つに当たる「鼻」はN. ゴーゴリの同名の作品に刺激を受けて書かれたそうです。
1954年に、芥川龍之介の息子・芥川也寸志(1925~1989)はモスクワを訪れました。彼はショスタコーヴィッチやハチャトゥリアン、それからカバレフスキーとも交流を持ち、ロシアの映画音楽にも大きな影響をうけました。


②N.ゴーゴリ作「鼻」より

阿形深雪 (朗読)
D. ショスタコーヴィチ作曲  
オペラ 「鼻」より
アレクセイ・トカレフ (トランペット) ユリヤ・レヴ (ピアノ)
芥川龍之介作「鼻」より
阿形深雪 (朗読)


③D. カバレフスキー作曲「ペテルブルクの宵」映画音楽より

インプロビゼーション
宮坂花菜 (ヴァイオリン)

1968年には、「日本のうたごえ実行委員会」の40周年を記念して、ソ連では、ロシア語の歌詞が付けられた日本の作曲家による作品集が披露されました。その中には、芥川也寸志の楽曲も含まれていました。


④芥川也寸志作曲/紺谷邦子作詞 「祖国の山河に」 (日本語とロシア語)

平岡貴子(ソプラノ)
ワレンチナ・パンチェンコ (メゾソプラノ)
芥川也寸志作曲/佐藤春夫作詞 「採蓮」「春のをとめ」
芥川也寸志作曲 「パプア島土蛮の歌」
ワレンチナ・パンチェンコ (メゾソプラノ)
ユリヤ・レヴ (ピアノ)


⑤芥川也寸志作曲 ヴァイオリンとピアノのための「バラっタ」

宮坂花菜 (ヴァイオリン)
ユリヤ・レヴ ピアノ)

日本の詩人の作品にロシアの作曲家の音楽を乗せた作品の演奏は「音楽の架け橋」の恒例のものになってきました。今回はワシレンコの「日本のメロディー」です。しかし、残念なことに今回に限っては、作曲家自身が作詞も手がけているので、日本の詩が存在しません。この事態こそが今回の独特的な発想を招きました。私達は、それぞれの歌曲にぴったり合う日本の短歌を見つけ、さらにワシレンコのトランペット協奏曲の第二部も入れることに挑戦しました。前奏と終盤には、ソ連の偉大なトランペット奏者であったティモフェイ・ドクシツェルのために作られた、トランペットとピアノのためにアレンジされた2つの日本の曲が流れます。


2)ロシア人作曲家のセルゲイ・ワシレンコの「日本のメロディー」および、日本の短歌と、トランペットとピアノのために編曲された日本の有名な曲からのオリジナル組曲。

①『トランペットの響きの中に聴こえる、ロシア人作曲家による日本歌曲と短歌の朗読』

瀧廉太郎 // T. ドクシツェル編曲 「荒城の月」
アレクセイ・トカレフ (トランペット)


②S. ワシレンコ作曲 「日本のメロディー」組曲

平岡貴子 (ソプラノ)  
ワレンチナ・パンチェンコ (メゾソプラノ)
阿形深雪 (短歌朗読)


③ S. ワシレンコ作曲 トランペットコンチェルトより第2楽章

中田喜直作曲 // T. ドクシツェル編曲 「雪の降るまちを」
アレクセイ・トカレフ (トランペット)
ユリヤ・レヴ (ピアノ)


3)レフ・テルミンによって発明された楽器テルミンと、日本でその楽器の学校を作り、忘れかけられていたこのロシアの楽器に新しい命を吹き込んだと言っても過言ではない、テルミン奏者の竹内正実。

この楽器は、1919年にロシアの学者・レフ・テルミンによって作られました。そして、100年経った今、世界初の電気楽器となったテルミン(楽器名)は第二の人生を歩み始めています。それは、ロシアでいえば発明者の曽孫に当たるピョートル・テルミンや、日本でテルミンを基にマトリョミンを作りだし、更にはその楽器のみで演奏するアンサンブルも発足させた竹内正実氏のテルミンに対する熱愛のおかげです。

テルミンの演奏 「マトリョミン」
竹内正実 (テルミン)


たくさんの皆さまのご来場をお待ちしています!


音楽の架け橋(表).jpg
音楽の架け橋(表).pdf


音楽の架け橋(裏).jpg

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